コラムなどの読み物記事の
安易な外注丸投げは避けるべき?

コラムなどの読み物記事の安易な外注丸投げは避けるべき?

コラムなどの読み物記事の安易な外注丸投げは避けるべき?

オウンドメディア・コラムなどの読み物記事からの集客がうまくいきません。理由を教えてください。またコラムなどの読み物の安易な外注丸投げは避けるべきですか?

質の高い求人情報を求人サイト上に多く掲載することで、それだけでも十分なSEOの効果を期待することはもちろん可能すが、運用初期から求人情報の質・数をスピーディに担保するのは簡単ではありませんし、それなりの時間もかかります。

求人情報がある程度集まりSEO的な効果が出るまでの間、サイトに対してできる他のSEO施策として、求人サイトに何かしらの読み物コンテンツの企画を組み込む「メディア化・オウンドメディア化」を実施するケースも最近では珍しくありません。読み物コンテンツがSEOに効果があることが一般知識として共有されてきた結果ですね。

メディア化が一般化するにつれて、弊社の構築・企画したサイトではありませんが、最近はそのメディア記事からの流入がなかなか思うようにいかない、といったお問い合わせをいただくことも増えてきました。おそらくオウンドメディアでうまくサイトを活性化させる方法などを、当サイトで紹介しているため、そこからの流入でお問い合わせをいただいているのだと思います。

では、なぜメディア化を失敗してしまうのでしょうか?上記のようなお問い合わせをいただくなかで、失敗するケースにはある傾向がみられたため、それを今回は紹介していきたいと思います。

コラム形式のコンテンツの外注への丸投げ

読み物コンテンツと言ってもコラムだけでなく、座談会、インタビュー、成功者の声、その他独自の読み物企画など形は様々ありますが、特にコラムはオリジナリティが出しにくいコンテンツになります。

例えば、インタビューの場合、インタビューという企画自体はよくありますが、実際にインタビューした人の記事自体は、ほかのサイトとは被らないオリジナルかつユニークなコンテンツとなりますが、一方でコラムは、何でも自由にかけてしまうため、どうしても書きやすい一般的な記事を書いてしまう傾向にあります。

これを外注のライターに丸投げしてしまえば、なおさらです。当たり障りのない、見栄えの良いタイトルに、内容。読んでみるとよく書けているように見えますが、それは錯覚であることが多いです。その外注のライターが書いた文章は、求職者が読んだ際、その求職者が御社に対して抱く印象を、しっかりと想像しながら書かれているでしょうか?

仮に、看護師×関東圏の求人サイトを運用していたとして、東京都の看護師のお給料、年収といったよくある記事を書いたとして、当たり障りのない教科書的な記事と、現場の経験を積んだプロの人材コーディネーターが、現実的な問題や主観・私見などを詳細に入れた文章では、どちらが人を引き付けると思いますか?

確実に後者です。

外注のライターに発注することがNGなのではありません。弊社も外部のライターと提携して、クライアント様に記事の提供をすることもよくありますが、重要なのは、丸投げにならないことです。

最低でも、ターゲット層の決定、タイトル出し、また記事内の概要まで、しっかりと発注者側が考える必要があります。

もしこの今読んでいただいている記事自体を外注に発注する際は、弊社の場合、指示を以下まで落とし込みます。

▼タイトル
メディア記事の安易な外注丸投げは避けるべき(SEOを考慮して変更可)

▼記事執筆のKPI
この記事を読んでもらい、この会社は求人サイトの運用の面もサポートしてくれるという印象をしっかりと持ってもらい、最終的にお問い合わせに繋げる

▼想定読者
求人サイトの運用を検討、または運用しているWEB担当者

▼記事のボリューム
4000文字程度(5000文字でもOK)

▼検索エンジンで狙う
求人サイト オウンドメディア ライター 外注

▼記事のトーン
ですます調だが、がちがちに硬くなる必要はなし

▼概要
 入り
  ・求人情報だけでもSEO効果は十分。ただし時間がかかる
  ・時間がかかるので、読み物コンテンツの充実を検討する
  ・ただ、上手くいかないケースも多い

 H2:丸投げではだめ
  ・ほかの読み物コンテンツに比べコラムは一般的なコンテンツになる
  ・が、故に安易なタイトルになりがち
  ・例えば給与の記事を例に。教科書的な記事よりも私見・主観が入るべき
   (具体的な教科書とそうでない場合の書き方の例があるとわかりやすいかも)
  ・外注が必ずしもNGではない。丸投げがダメ
  ・タイトルだけでなく、書く記事の内容も細かくオーダーすべき

 以降、H2を繰り返す・・・

正直、これでもライターさんに渡す情報としては全然足りないと思います。もっと詳細に情報を渡したほうが、より良い記事はできるのですが、結局それを行っていると自身で書いたほうが早いということになってしまうため、上記のような簡単な概要を作って、あとは要素ごとに、口頭で説明をした音声ファイルを渡してあげると、ライターさんも段違いにユーザに心に刺さる記事が書きやすくなります。

情報がないと、ライターの方もネットなどで調べた教科書的な情報になってしまうか、最悪の場合想像で書いてしまったりもあると思うので、やはりライターさんには丸投げするのではなく、できる限り詳細な情報を渡してあげるべきです。

修正に柔軟に対応してくれる、汲み取り能力の高いライターさんが良い

ライターさんの中には、自分が書いた記事に修正が入るのを嫌がる方がいらっしゃいます。自分の記事に誇りを持ち、強い信念で書かれているのは大変良いことかとは思いますが、それはライターさんのほうがその業界の知識がある場合に限ってのことになります。

求人サイト×職種特化型などの場合は、ピンポイントでそこの知識が深いライターさんを見つけるのは、よほど高額な報酬を提示しない限りは難しいといえます。1記事に十数万円を運用初期からかけるのはさすがにナンセンスなため、できる限り低価格で、質の高い記事を書こうとすると、発注側(つまりは御社)側の、多大な協力も必要になってくるのです。

発注前に、依頼内容を詳細にまとめ、ライターさんに発注し、初稿が出来上がったら、しっかりとそれを読みこみ、細かな修正指示を繰り返し、よりよい記事を仕上げていくには、そのスタンスを十分に理解してくれるライターさんである必要があります。

ですので、発注前に

・書いてほしい記事の内容は、できる限り詳細に渡す
・初稿後、修正を繰り返す可能性が高い

上記2点は、ライターさんに承諾をしてもらうとよいと思います。また、CMSから入稿代行もライターさんにお願いする場合は、それも最初から伝えておく必要があります。

また汲み取り能力も重要です。詳細な情報をできる限り渡すといっても、それでも情報は足りないわけで、その足りない情報群からいかにその業界独特の文化・知識を自身で調査し、リアルな記事に仕立てていくか、ここはライターさんごとにも異なるスキルレベルになります。

最初から一人に限定するのではなく、例えばクラウドワークス、ランサーズなどのライターさんとマッチングができるサイトを利用して、ライターさんを募集する場合は、一人に限定して発注するのではなく、感触のよさそうな複数人に同じ文章を同時発注するのが良いと思います。

サンプルなので文章は短くして、発注単価を下げ、複数人に発注をして、修正依頼にも快く承諾をしてくれるかどうかを見て、最終的なライターさんを決定していくのが良いです。一間大変そうな作業ですが、このほうが確実に効率的です。

記事の質が良くできそうであっても、結局は人間関係上、修正を依頼するたびになにかしら小さな衝突があったりして、結局修正依頼が思うようにできなくなり記事に妥協が出てしまうなど、絶対に避けたいところであります。

ライターさんに発注するうえで、事前に確認をしておくべき事項

①文字単価
②修正に関しての柔軟性
③その業界の知識・実績があるか
④CMSからの入稿をしてもらえるか(納入方法)
⑤画像(写真素材、またはグラフの作成など)はどちらが用意するのか

最低限上記5点は確認しておきましょう。

まず①文字単価ですが、ほとんどのライターさんは1文字あたりの単価を提示してきます。例えば1記事3000文字~5000文字が多いため、1文字5円であれば15000円~25000円が1記事あたりの単価になります。

専門性が高く、実績も豊富なライターさんほど文字単価が高くなる傾向になります。ただ、必ず字も高単価=高品質とは限りませんので、そこはしっかりと複数のライターさんと御社の相性を吟味して決定をしていきましょう。

②修正に関しての柔軟性に関して、ようは修正を快く受け入れてくれるかどうかです。特にそのライターさんと初めて仕事する場合、修正が一切必要ないということはありません。もちろんここで言う修正とは、全体的な構成自体を右往左往する修正のことではなく、間違った内容の修正や、より正しい表現、よりユーザが理解しやすい状態にするための修正を意味しています。

それらの修正を繰り返すことによって、そのライターさんも御社の書かれたい記事の内容への理解が確実に深まりますので、修正に関して歓迎的ではないライターさんは、やめておいたほうが良いと思います。

③その業界の知識・実績があるか、も重要です。ここは質に直結するため、必ず多少でも求人業界+扱い業界の知識があるライターさんに発注をしましょう。④CMSからの入稿をしてもらえるか(納入方法)に関しては、確認するのみで、必ずしもライターさんに対応してもらう必要はありません。事前に納入方法の確認をしておいたほうよいです。多少コストがかかったとしても、入稿作業までお願いしたほうがよいかなと個人的に思います。

⑤画像(写真素材、またはグラフの作成など)はどちらが用意するのか、これも確認のみでOKです。必ずしも、ライターさんに用意してもらうべきものではないため、画像が必要な場合は、フリー素材、または有料素材などから画像を提供してあげるのもありです。中には、画像の選定から提供までしてくれるライターさんもいますが、ここも事前に確認しておきましょう。

最後に

弊社自身、この【求人サイトの運用に関する「本当によくある質問」に本気で答えます!】の企画記事をお読みいただいて、求人サイトの構築に関するお問い合わせをいただくことも大変多いため、この記事・メディア化の重要性を深く理解しているつもりです。

この記事もおそらく概要だけ適当に伝えて、丸投げ外注ライターさんに書いてもらったのでは、読み手の心をつかむものにはならないと思います。記事執筆および、ライターさんに渡す情報をまとめる際は、すごくカロリーを消費する作業になり、手を付けたくない気持ちが先行してしまいます。

しかし、気持ちを込めた読み物コンテンツは必ず読者の心をつくものです。こんな拙い文章でも、気持ちが読者に伝われば反響につながりますからね。

以上、長文になりましたが、求人サイトの運用をされていて、メディア化が上手くいっていない方々に対して、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

当サービスではライターの紹介や、記事執筆の代行も行っております。上記の通り、お客様との密な連携が必要になります。興味のある方は是非お問い合わせくださいませ。

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