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AIを使ったシステム開発が増えていると聞きますが、御社でもAIを利用しているのでしょうか?また、セキュリティ上の問題が発生する心配はありませんか?
弊社では、システム開発・保守・運用のほぼすべての工程で積極的にAIを活用しています。
プログラマーだけでなく、ディレクターからデザイナーまで社内スタッフ全体でAIを業務へ取り入れており、弊社にとって「AIを使わずに開発する」という選択肢は、すでにほとんどない状態となっています。
これはもちろん、AIにすべてを任せているという意味ではありません。
企画・要件整理、サイト設計、システム設計、プログラム開発、テスト、既存システムの調査、保守、セキュリティチェック、文章作成、SEO、マーケティングなど、それぞれの工程で「人が行うべき部分」と「AIに任せた方が圧倒的に効率が良い部分」を分けています。
例えばデザインについては、現在の生成AIだけですべてを制作すると、どうしてもAI特有の表現や均一感が出てしまうことがあるため、メインとなるデザインはこれまで通りデザイナーが担当し、構成案の検討や一部素材の制作、アイデア出しなどにAIを活用しています。
一方で、システム開発や調査、テストなどはAIとの相性が非常に良く、従来と比較して大幅な効率化を実現しており、その結果、開発スピードが上がっただけではなく、弊社側の工数そのものを大きく削減できるようになりました。
そして、この効果を弊社だけの利益にするのではなく、開発費・カスタマイズ費・保守費という形で、お客様にも還元していくことを基本方針としています。
今後の人件費やサーバー費用などの上昇を考慮し、2026年中に月額保守費用の大幅な価格改定を検討していましたが、AIを活用した新しい保守・運用体制を構築したことで、従来必要だった作業時間を大幅に圧縮することができ、現状では月額2万円という保守費用を維持できています。
例えば、以前であればお客様からシステムについてご質問や修正のご依頼をいただいた場合、
担当者が内容を確認し、該当するプログラムやデータベースを調査し、原因や仕様を確認したうえで、お客様へ回答する、
という工程が必要でした。
従来から原則即日対応を行っていましたが、内容によっては調査だけでも相応の時間(コスト)が必要になります。
現在は、担当者とAIが連携してシステムを調査できる環境を構築しており、AIが膨大なプログラムの中から関連箇所を探し、仕様や処理内容、影響範囲などを短時間で整理し、それを担当者が確認したうえで回答・対応します。
「人による対応をAIに置き換えた」ということではなく、AIによって調査に必要な時間を短縮し、その分、担当者がお客様への回答や判断、改善提案など、本来人が行うべき仕事に時間を使えるようになったことにより、対応品質を維持しながら、保守に必要な工数を大幅に減らすことができています。
弊社以前からサイトの規模にかかわらず、可能な限りカスタマイズには柔軟に対応しており、それが強みでもありましたが、大規模な機能追加やシステム改修になると、当然ながら多くの開発工数が必要です。
「技術的にはできる。しかし開発費が高くなりすぎて、お客様に現実的な金額で提案できない」
これが、これまでカスタマイズを提案するうえで大きな壁になることがありましたが、しかしAIを本格的に開発工程へ導入したことで、この状況が大きく変わっています。
内容によって差はありますが、従来であれば2か月程度を想定していた規模の開発についても、現在では工期・工数を4分の1~5分の1程度まで圧縮できるケースもあります。
また、通常であれば小さな工数が積み重なりそうな、見えずらいUI・使い勝手の部分も、AIが気を使って対応をしてくれるのも大きなメリットがあります。
既存システムの調査、影響範囲の確認、設計、プログラミング、テスト、不具合調査、修正といった開発工程全体をAIが全面的に支援できるようになったことで、トータルの開発工数そのものが大きく変わっています。
その結果、これまでは見積金額が大きくなりすぎて現実的ではなかった機能についても、現在ではご提案できるケースが非常に増えています。
これまでであれば、開発規模や必要な工数を考慮したうえで、実現方法や費用対効果を慎重に検討する必要がありましたが、現在ではAIによって開発工数そのものを大幅に圧縮できるようになったことで、最初から「実現できるかどうか」を考えるのではなく、
「どのような形で実現するのが最適か」
という視点からカスタマイズを検討できるようになっています。
その結果、これまで以上にお客様のご要望をそのまま形にしやすくなり、機能追加や大規模な改修についても、より積極的にご提案できる開発体制になっています。
開発業務で中心的に利用しているのは「Cursor」と「Claude Code」です。
リクルートメイドのシステムは、AIを使って一から求人サイトを作っているわけではなく、パッケージ商品となります。
20年以上にわたって求人サイトの開発・運用を行う中で改良を重ねてきた、求人サイト専用のシステムパッケージがあり、それをベースにパッケージ自体にもAIを活用した改善・ブラッシュアップを継続的に行っており、そこから各企業様のご要望に応じて、必要な機能や仕様を追加・変更していく形で開発を行っています。
弊社が20年以上にわたる求人サイトの開発・運用の中で培ってきた知識やノウハウ、開発ルール、過去の事例、システムの設計思想、運用上の注意点などを体系化し、それらをAIが開発時に適切に活用できる独自のAI環境を構築しています。つまり、一般的なAIをそのまま利用しているのではなく、リクルートメイドの仕組みはもちろん、弊社がこれまで蓄積してきた「求人サイトをどのように設計し、どのように運用すればよいのか」という専門的な知識まで踏まえて、AIが開発を支援できるようにしています。
単にプログラムの一部分だけをAIに渡して修正させるのではなく、システム全体の構成や設計思想、それぞれの機能の役割、データベースの構造、各機能同士の関連性などを踏まえたうえで開発を行える環境のため、
例えばお客様から
「このような検索機能を追加したい」「管理画面にこの機能を追加したい」「応募の流れをこのように変更したい」
といったご要望をいただいた場合にも、AIが既存のリクルートメイドの仕組み+今までの失敗事例・成功事例などすべての知識・データを理解したうえで、
どの部分を変更する必要があるのか、他の機能への影響はないか、既存の仕組みを活かして実現できないか、どのような設計にするのが最も効率的か、
といったところまで含めて開発を支援します。
これは、AIによる開発のスピードや精度及び質を大きく左右する部分です。
求人検索の考え方、求人情報のデータ構造、応募導線、管理画面の設計、SEO、Indeed等の求人検索エンジンへの対応、求職者・企業それぞれの使いやすさ、運用時に起こりやすい問題など、求人サイト特有の知識は非常に多岐にわたります。
こうした知識や開発ルールについても、AIが必要に応じて参照できるよう「スキル」として体系化しています。
スキルとは簡単に言えば、弊社独自の開発ノウハウやルール、確認事項などを、AIが作業時に利用できるようにした専門知識の集合です。
つまり、一般的なAIにその都度プログラムを書かせているのではなく、
「リクルートメイドのシステムそのもの」と「弊社が蓄積してきた求人サイト開発のノウハウ」
この両方を理解したAIを、開発チームの一員として利用しています。
また現在はCursorとClaude Codeを中心に利用していますが、その時点で開発能力・安全性・効率性に優れたAIを継続的に検証し、リクルートメイドの開発環境にも積極的に取り入れていく方針です。
AIにプログラムを作らせると、セキュリティが弱くなるようなイメージがあります。
弊社のお客様の中にも、社内規定などによってAIを利用した開発に制限を設けている企業があります。
そのため、「AIを使っているから絶対に安全」といった説明をするつもりはありません。
重要なのは、AIを使うか使わないかではなく、
「どのようなルールと検証体制の中でAIを利用するか」
だと考えています。
弊社では、適切な管理体制のもとでAIを利用することによって、人だけで開発・確認を行っていた時代よりも、むしろセキュリティチェックの精度を高めることができると考えています。
大規模なシステムになるほど、人間がすべてのプログラムを一行ずつ確認することは現実的ではありません。
もちろん開発者自身によるチェックは行いますが、
「この入力値から攻撃された場合はどうなるか」「権限の異なるユーザーからアクセスできないか」「別の機能と組み合わせた場合に問題が発生しないか」
など、確認すべき項目は非常に多く存在します。
AIは大量のプログラムを横断して確認する作業を得意としており、人間だけでは見落とす可能性のある問題を発見する補助として非常に有効です。
リクルートメイドでは、セキュリティ診断についても専用のスキル・チェックルールを作成しています。
さらに、一つのAIによる診断結果だけを信用するのではなく、異なる高性能AIを利用して相互にチェックを行う仕組みを取り入れています。
一方のAIがシステムを診断し、問題点を洗い出す。
その結果を別のAIでも検証する。
発見された問題について修正を行い、再度チェックする。
そして最終的には担当者が内容を確認する。
このように、
「AIで作ったものを、そのAI自身が確認して終わり」
という体制にはしていません。
AIが普及する以前、本格的な脆弱性診断を行う場合には、専門の第三者機関へ依頼し、高額な診断費用を必要とするケースも少なくありませんでした。
現在はAIを活用することで、従来であれば大きなコストが必要だったレベルのソースコード調査や脆弱性チェックを、開発工程の中で日常的に繰り返せるようになっています。
これは非常に大きな変化です。
一度だけセキュリティ診断を行うのではなく、
開発する。↓診断する。↓修正する。↓もう一度診断する。
という工程を短いサイクルで何度も繰り返すことができます。
AI導入後は、一般的な脆弱性診断で確認される項目も踏まえながら、独自に厳格なチェック基準を設定し、AIによる診断と担当者による確認を組み合わせています。
AIは、開発スピードを上げるためだけの道具ではなく、品質とセキュリティを高めるためにも、非常に重要な存在になっています。
弊社ではAI導入の目的を、単なる「社内の業務効率化」だとは考えていません。
AIによって10時間かかっていた仕事が2時間になったのであれば、その8時間分をそのまま弊社の利益にするのではなく、
開発費を下げる。開発期間を短くする。保守費用を抑える。より多くのカスタマイズに対応する。回答や修正対応を早くする。セキュリティチェックを増やす。
という形で、お客様へ還元することが重要だと考えています。
AIの登場によって、システム開発会社の仕事の仕方そのものが大きく変わり始めています。
その中で、従来と同じ方法・同じ工数・同じ価格で開発を続ける必要はありません。
弊社ではAIを積極的に活用することで、
「より安く」「より早く」「より自由にカスタマイズでき」「さらに高い品質と安全性を目指す」
という開発体制への移行を進めています。
AIに仕事を任せることが目的ではなく、AIによって生まれた時間とコストの余裕を、より良い求人サイトを作るために使う。
これが、リクルートメイドにおけるAI活用の基本的な考え方です。
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