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どれだけの期間でどれだけのアクセスを集めることを目標とすべきか分かりませんので教えてください。
「求人サイトを成功させるために必要なアクセス数を教えてほしい」
これはほぼ全てのお客様から、初回の打ち合わせ時に聞かれる質問であります。もちろんアクセス数と応募数は比例するので、アクセス数は多ければ多いほうが良いのですが、より理論的に考える必要があります。理論的に必要なアクセス数を考えることで、求人サイトにを成功させるための必要な要素・本質が見えてくるのであります。
まず、「求人サイトを成功させるために必要なアクセス数を教えてほしい」という質問に対しての私の回答は、「扱う職種、エリアによる」というものになります。
全国、全職種を扱うサイトと、愛知県の看護士のみを扱うサイトでは、求職者の分母が大きく違いますので、ふんわりと同じ目標を立てるのはナンセンスであります。まず、愛知県の看護師を扱う競合を徹底的に調べて、どれだけの求人数を保持しているのかを把握します。
実際に、大手5社を調べてみると、以下の通りです。
サイトA : 約3200件
サイトB : 約2500件
サイトC : 約753件
サイトD : 約5800件(重複求人多数あり)
サイトE : 約10000件(重複求人多数あり)
サイトDとサイトEは、重複求人が多数あるため、あまり参考にはなりません。サイトAとサイトBはメジャーなサイトであり、信憑性のある数字といえます。そうなると、目標として立てられる求人獲得数は3000件となります。(愛知県の看護師をターゲットにする場合)
ただ、初年度でいきなりこの件数を獲得するのは難しいため、この1割~2割ほどを初年度の目標として立てていきます。1割~2割の理由としては、まず現実的な数字という以外に、競合の1割~2割の求人数を集めると、徐々に応募が発生しだすという弊社でのデータがあるからです。逆に競合の1割にも満たない求人数でずっと推移していても応募はなかないか発生しない、というデータもあります。
求人数が増えると応募が増えるロジックは以下をお読みください。
⇒求人情報が増えると反響(応募)が増えるのは本当ですか?
求人数に対して、閲覧数はキレイに比例していきます。ただ、競合に対しての求人の網羅率により、求人数に対しての平均PVは大きく左右されます。
例えば、競合サイトが1000件の求人を扱っている場合、
求人を100件保有している場合と、10件保有している場合の、1求人ごとのアクセス数は不思議と大きく変ります。これは100件保有している場合のほうがGoogleがSEO的に圧倒的に優遇をしてくれて、より多くの求職者を運んでくれるからです。
実際に弊社が保守を行っているサイトの例だと、競合サイトの求人数がどちらも1000件で、サイトAは求人数が15件、サイトBは求人数が350件となっており、求人1件ごとの月間PVは、
サイトA=1求人ごとの月間PVは3 つまり15件×3PV=45PV 求人情報のみで45ページ閲覧されている
サイトA=1求人ごとの月間PVは35 つまり350件×35PV=12250PV 求人情報のみで12250ページ閲覧されている
求人数が、少なすぎると一つの求人に対してのPV(閲覧数)が著しく減り、逆に多い一つの求人に対してのPV(閲覧数)が著しく多くなるのです。
弊社が保守を行っている運用初期1年未満のサイトの1求人あたりの月の平均PVは20前後でした。(10サイト調査)
そうなると、求人数からある程度のアクセス数を計算することが出来ます。求人情報を初年度がんばって300件集めることが出来た場合、単純計算で300求人×20PV=6000月間PV(求人ページだけで)という計算が立ちます。
応募動線が最適化されているサイトの求人情報閲覧数に対する応募率は0.5%(広告からの流入の場合は1%)となります。つまり、求人情報が200回閲覧されると1件の応募が発生するという計算になります。
つまり、求人数が300件(競合に対してそこそこ網羅している前提)の場合、300求人×20PV=6000月間PV(求人ページだけで)となり、単純計算で6000PVの0.5%である30件の応募を1ヶ月で獲得できるという計算になります。
30件の応募が多いのか、少ないのかは、求人企業の満足度によります。300求人のうち30件の応募を獲得したとして、それらの応募が平均的に異なる求人にばらけていたとしても、残りの270件の求人にはエントリーが発生していないということになります。
そうなると、いかに1求人ごとの価値のあるアクセス数を増やし、求人ページのPVをあげることが重要になってくるかが分かるかと思います。
では求人ページのPVをあげるためには具体的に何をすべきかを解説していきます。
当たり前ですがこれが求人ページのPVを増やす最短の道となります。求人サイトにとって求人情報は最重要なコンテンツです。よくお客様から求職者向けにどのようなプロモーションをしたらよいかなどを聞かれますが、これに対する回答は決まって「求人情報を獲得して、ユーザに有益な形でサイト上に公開してください」となります。
求人情報が少ないのに、求職者向けのランディングページなどを作って集客しても、重要な求人情報が無いのですから離脱を招くだけです。
求人数が増えれば、まずキーワードの網羅率が増え、Googleからの自然流入が増えます。また求人が多ければ求職者に対しての選択肢が増え、滞在時間が増え、関連ページのPV数も増え、ユーザに良質な体験をしてもらう事が可能で、それがGoogleへの高評価につながります。
オウンドメディアのような形が現在ではオーソドックスです。何かコンセプトを決めて、それに伴う読み物コンテンツを作っていきます。
これはブログでも、他の読み物コンテンツでも同じなのですが、目的としては、求人情報では拾えない、網羅できないワードを対策していく、というものになります。
求人情報で施策できるキーワードは、職種名、エリア、企業名などといった具体的なキーワードとなりますが、これだけでは潜在的な求職者が検索するだろうワードを幅広くは網羅できません。
例えば、今働いている職場で人間関係に問題があり、それをなんとか解決したいという人が、いきなり「名古屋市西区 転職」とダイレクトな検索をするわけではなく、まずは悩みを解決するための手法を探ると予想できます。
例えば、
「職場 いじめ」
なんてキーワードは、それの典型であります。
実際にGoogleで「職場 いじめ」と検索をすると、ピンポイントな記事がたくさん上位に表示されますが、そのほとんどのが転職サイトへ引き込みを行っているアフィリエイトサイトを含むメディア群となっています。
読み物コンテンツを読んでもらい、そこから求人情報への引き込みを行います。ちなみに読み物コンテンツから求人情報へ遷移する平均的なパーセンテージは10%前後となります。
これは、つまり読み物コンテンツが10ページ閲覧される毎に、求人情報ページが1ページ閲覧されているという事になります。
求人情報ページが見られた回数に対する応募率0.5%の計算であれば、読み物ページが2000回閲覧されれば、求人情報ページがその10%である200回閲覧されるということになり、応募1件を獲得できるという計算になります。
読み物ページを充実させることで、そこへの流入が増え、それに比例して求人情報への流入が増え、応募が増えるという流れです。
特に運用初期は求人数が少なく、読み物コンテンツも充実していないため、SEO的にも優遇されないため、求職者の流入を最大化できません。
掲載費用というかたちで求人企業に営業している場合、応募が発生しなければ次回更新時での継続契約はありえないため、初回掲載は無償などで対応している運営媒体も多いのですが、それでもやはり応募は必要です。
そのような場合は、indeed、Yahooプロモーション、Googleアドワーズなどのリスティング広告で、広告費を支払い強制的に応募を発生させる手段も選択肢に入れていきます。
将来的には、サイト自体がブランド化され、認知度も高まり、サイト自信の力で集客できるのがベストですが、そこまでお客様を繋ぎ止めておかなくてはいけません。
前置きが長くなりすぎましたが、上述の通り、
・初年度で競合サイトの1割~2割の求人情報の獲得を目標とする
・運営1年未満の求人サイトの場合一つの求人情報が月に閲覧される数は20前後
と想定をするのであれば、以下の計算が初年度の目標と言えます。
競合サイトの求人数×20%(初年度目標求人獲得数)×20PV(1求人あたりの月間PV)
愛知県の看護師の求人の場合、競合は約3000件の求人を保持していますので、
目標アクセス数 : 3000件×20%(600件)×20PV=12,000PV(月)
目標獲得応募 : 12,000PV×0.5%=60件(月)
これは求人情報に対してのアクセス数となりますので、サイト全体のPVとなると、これの3倍前後の3万PVあたりになります。
目標となるアクセス数の算出は、上記の通り簡単ではありません。全て理論的な数字を拾ってより具体的な目標値を探っていく作業が必要になるのです。
弊社では、「ざっくりこれぐらいでは?」という安易な回答ではなく、お客様がこれから入っていこうとする業種、エリアをしっかりと分析・調査させて頂き、理論的な数字にて初年度の目標を立てるところまでお手伝いをさせていただいております。
もちろん目標を達成するには、お客様の求人を獲得する営業努力、読み物コンテンツを作成いただく(場合によっては弊社でも代行執筆いたします)日々の努力が必要不可欠でございます。それらと弊社が提供する知識、ノウハウが混ざり合い化学反応を起こす姿をこれまで大変数多く見てきました。是非それを今この記事をお読みのお客様と体験したく思っております。
本気で求人サイトを成功されたい!と思われている方は是非お問い合わせくださいませ。
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